香りに興味を持つきっかけとなった原点は 20 歳の時、海外留学中立ち寄った香水店で、多くの香水手に取り香りを体験したのがきっかけでした。
その時香水を3本購入し、現在も大切な宝物です。振り返ってみると、母の鏡台に香水があり、小さい頃から香りは私の身近にありました。
母の香水を少々借りてこそっと身に着けてみたりしていた少女時代。香水瓶の美しさも当時の私には魅力的に思え、ワクワクさせてくれる思い出があります。
娘のバレエがきっかけで…
卒業後はしばらく香りとはかけ離れた生活をしていましたが、娘が習っていたクラシックバレエで疲労した身体のアフターケアーに役立てればと、ご近所に開業しましたアロマテラピーサロンにてセルフトリートメント講座に参加したのをきっかけに、再び香りの世界の楽しさを思い出すきっかけとなりました。
そのセラピストさんとの出会いから、同じ香りでも植物の持つ香り(エッセンシャルオイル)の素晴らしさを教えて頂いたのがきっかけで、本格的にアロマテラピーを学び始め、アロマテラピーインストラクターやセラピストを資格をとり、2011 年に自宅サロンを開業しました。
天然植物の香りの優しく力強いパワー が、私たちの身体や心に良い影響を及ぼしてくれる事を、お客様と共に喜びあい、寄り添ったサロン活動を展開。
香りの効能を伝えたい
アロマセラピストとして活動している最中、長年の無理がたたり頸椎を痛め、その影響で腕がしびれはじめセラピストとしての活動ができなくなりました。当時は絶望の中でリハビリに通う日々を過ごし、ストレスからめまいも起こし、大好きなアロマの活動が全くできなくなり 1 年間休養を取ることになりました。
仕事がなくなり絶望の中私の支えになったのは、アロマの仕事で知り合いました方がそっと寄り添って頂いた事。
そして送って頂きましたデュヒューザーとアロマフレグランス(檜ベースのブレンド)でした。
プレゼントされたアロマフレグランスをデュヒューザーに入れて香りを嗅いだ時、全身の細胞が元気になる不思議な感覚を覚え私の心を奮い立たせてくれました。
体調が万全となった翌年からは、アロマセラピストとしての活動ではなく、私が香りに助けられた体験を皆様にお伝えしていく活動へシフトしました。
香りが私たちの身体に良い影響を与えてくれる事をお伝えするワークショップや体験会を開催する活動と、奈良県天川村の和精油の産地へ出向き、自然の雄大さや檜、スギ、高野槙の産地をご紹介する活動を始めました。
天川アロマ杣の東京代理店としてエッセンシャルオイルを販売しているうちに、
「購入したエッセンシャルオイルを全部使い切れない」
「もっと気軽に香りを楽しむ方法はないでしょうか?」
「香りのスプレーとしての販売は出来ないのでしょうか?」
とお客様からこのようなお声を多く頂くようになりました。
そこで、2019年春、天然香料のみでフレグランス協会を立ち上げていらっしゃる井崎先生のもとで、アロマフレグランスの世界を学び始めました。天然香料の知識はあったものの、フレグランスの世界は奥が深く、スプレーボトルをプッシュした瞬間の香りが立体的に広がっていく、そのような感覚を覚えました。
そうした立体的な世界観は、エッセンシャルオイルのブレンドでは創ることはできません。ですのでとても心を動かされました。
このようにお客様からいただいたお声からアロマフレグランスの世界に入りましたが、その世界を知ることができて一番感動しているのは私だと思います。
その感動を皆様にもお伝えしたいという熱い想いからアロマフレグランスの調香講座を開催しました。香水は苦手な方もいらっしゃるかと思いますが、 天然香料のみで創るアロマフレグランスは、香りが穏やかで、私たちの心と身体にふわっと優しく寄り添ってくれます。
それはまるで人が本来持つ生命エネルギーを香りが後押ししてくれるかのようです。
そのことをお客様にお伝えするとともに、傾聴を通してお客様のお悩みが解消されていき、さらに香りで心の安定を取り戻して人生を豊かにお過ごしいただけること。そのことが何よりの大きな喜びとなっています。
一人でも多くのお客様へ香りの効能をお伝えできますことを心より願っております。